山本晋作のブログ

もうすぐアラサーになってしまう…

『激安物件の罠』いま引っ越しを考えてる人、物件を探している人へ

お題「「住んで最高だった」「住んで最悪だった 」という場所」

 

引っ越しをするとき、お部屋探し、失敗したくないですよね

そしてできれば少しでもいいところに決めたいですよね

僕は現在26ですが人生で4回引っ越しをしています。(多い方なのか?)

そんな僕の経験の中で、

間違いなく一番栄えていると確信できる横浜市鶴見区に住んだときの話です。

 

関東の住みたい街ランキング、ほぼ毎回1位を取っている神奈川県横浜市

そんな横浜市は18の区に分かれていてその中でも第2位の人気を誇るのが鶴見区です。

(ちなみに1位は横浜中華街もある中区です)

当時、就職した会社から遠かった僕は社宅に住むことを選びました。

物件は6条畳の1R(ワンルーム)、ベットと冷蔵庫は備え付けでお風呂はトイレと一緒のユニットバスと少々狭いが家賃は共益費込みで毎月15,000円!

実際は54,000円でしたが会社が39,000円負担だったので実質負担額は15,000円でした。(ちなみによくある質問ですが管理・共益費とは、入居者みんなで出し合って廊下や外壁などの共用部の美化等、維持にあてる費用のことです)

「横浜の!しかも鶴見区に!15,000円で住める!ちょっと狭いけど横浜だったらこのくらいだろう!」と当時浮かれていた僕は鶴見区という土地と安価な家賃、そして社会人になるという節目で疑ってかかる力が鈍くなっていたと思います。

 

当然ですが今から話すのはそんな憧れの街で体験した僕の人生最大の引っ越しミスのお話です。

引っ越しや物件探しをする際の注意点やポイントなど、皆さんにはどうか同じ思いをしてほしくないと思いまとめました。

これから、もしくは将来引っ越しを考えている方の参考になれば幸いです。

 

引っ越してから公開する物件の特徴

①駅から距離が離れている

まず僕の住んでいた社宅は駅から徒歩15分でした。僕がその以前に住んでいた物件は駅から徒歩5分でした。環境に変化が起きると以前の慣れていた利便性から不便なところに敏感になるのが人間です。仕事に出勤するために、それまで電車の出発時刻の10分ほど前に出ていた僕は、社宅に引っ越し発射時刻の20分ほど前に出る習慣にシフトせざるを得なくなりました

(また駅から遠くなると駅から物件までの信号機の数も増えて足止めも食らいやすく、より時間がかかってしまうのも特徴です)

たかが10分の違いと思うかもしれませんが、朝の10分というのはとても貴重だと僕は思います。自転車を使うこともできましたが、徒歩派の僕は自転車を利用しませんでした(大きめの駅は駐輪場から改札までの距離もややありますので)

物件探しの際、駅からの距離を気にしない人は結構います、実際僕も駅から物件の距離はあまり気にしていませんでした。しかし僕のような朝が弱い人や少しでも朝ゆっくりしたい人は駅からの距離は慎重に考えるべきだと思います

 

②栄えてる街ほど駅から遠方は廃れている

上記の「駅から徒歩15分」のお話と大きく関係する部分ですが、栄えてる街、大きい駅ほど駅から離れると人気(ひとけ)やお店がなく少し汚かったりします。

僕の住んでいたアパートの周辺は小さい商店街のようになっていましたが、ほとんどのシャッターが閉まっていて、若干ゴーストタウンのようになっていました(コロナ禍という影響もありましたが)

以前住んでいたアパート周辺も住宅街でしたが少し歩けば駅があり、周辺には多くのお店があります。ですが鶴見区に引っ越した当時は駅までは距離があり、気軽に行ける距離ではありません。当時ホームシックをこじらせていた僕はそのおおよそゴーストタウンという隣地にさらにホームシックを悪化させました。

 

③引っ越す以前より狭い間取り

僕が鶴見区に引っ越す以前の物件は1DKの23平米(㎡)で20代前半の一人暮らしにはストレスのない広さでした。

しかし引っ越した鶴見区の社宅は1Rの約16平米ほど、押し入れなどの収納もなく、備え付けのベットはあるため一層狭く感じました。

初めて部屋を見たときは本当に留置所のように感じました。

 

面積が狭く、収納もない部屋に住んでわかったことがいくつかあります。

⑴テレビとの距離が近くなる

⑵収納にしまっていた衣類が常にむき出し

⑶来客など万一に備えた物はほぼ置けない

⑷自炊など料理はほぼできない

⑸大概洗濯機は外で風呂トイレは一緒

⑹部屋にいる時間はほぼベットの上で怠け者になりがち

 

引っ越す以前より狭い部屋になる時、特に困るのは荷物の収納場所です。比較的ミニマニストの僕ですが服やスーツ、コートなどの収納場所には大変困りました。ホームセンターで買ったハンガーラックを買い、そこに服はかけていましたがただでさえ狭い部屋にハンガーラックの取るスペースは大きいものでした。来客用の布団類は捨てざるを得ませんでした。こうした狭い閉塞空間ではテレビや壁との距離が近くなり、孤独感や不安感を誘発し、ホームシックの大きな原因となります。

狭い部屋に住むとソファーやデスクなどを置くスペースはなく、部屋にいるときは基本ベットの上になります。そうして寝てばかりで行動しない骨粗鬆症(こつそしょうしょう:骨の質量が落ち、弱く骨折しやすくなる病気)やモチベーションの低下など心と体への悪影響は大きくなります。そうしないためにも。休みの日は外に出てカフェなどで過ごしたい僕でしたが、外に出てもゴーストタウンでしたので僕の心は一層追い込まれていきました。

 

④入居してからじゃないと気づけない欠陥

物件の中には図面や広告を見ても、たとえ内見したとしても実際に住んでみないとわからないことは多くあります。特に安価な賃料をウリにしている物件は次にあげるような見えない落とし穴が多くあります。

⑴シャワーの水圧が弱い

⑵シャワーからなかなかお湯が出ない

⑶備え付けIHの火力が弱い

⑷日当たりが悪い

⑸壁が薄い

⑹その他見えない部分の欠陥

 

僕が実際に住んだ物件にはこのような欠陥がありました。

まずシャワーについては内見時に水が流せないことが多くあるので内見では気づきにくいです。僕の住んだ社宅のシャワーは勢いの強弱が激しくとても使いづらく、またお湯がなかなか出ないので、使っていてお湯が出ないのにガス代だけがかかるという最悪のケースでした。ちなみに蛇口からのお湯はほぼ全く出ませんでした。

社宅のコンロは電気コンロというIHに近いものでしたが、熱の通りがとても悪く、まともに料理ができません。こちらも電気代だけが一方的にかかります。

また日当たりの悪さについては(もちろん部屋の向きにもよりますが)、場合によってはベランダの目の前に大きなマンションがあり、お昼時以外は日が差さないということもあります。朝に日光を浴びることは心と体にとてもいい影響を及ぼします。朝日を浴びることでセロトニン(ストレス緩和や頭の回転向上などの効果がある脳内神経物質)を分泌し、夜にはメラトニン(夜に早くぐっすり眠れるようになる脳内神経物質)を生成し身体に良いサイクルを作ります。しかしベランダの目の前に大きいマンションなどがあるとこのように朝日が差すこともありません。

壁の薄さの問題は激安物件の王道の欠陥です。内見のときはタイミング的にお隣さんがいないことが多く気づきにくいですが、実際住んでみて日が暮れると帰宅したお隣さんやご近所民の生活音がうるさく、大きなストレスとなります。

最後に見えない欠陥と漠然とした書き方になりましたが、僕が実際に経験したのは隣とのベランダの壁の破損でした。これが本当に強烈でした。ベランダの壁の片方だけ壊れて外れていたので常に扉のようにパカパカ状態(語彙力すいません…)

僕の社宅は比較的海に近かったので夜になると毎晩強風が吹いていました。そんなとき破損していたベランダの壁は鍵の壊れた扉のように毎晩…)

バガーンッ!! バガーンッ!!

とものすごい音を立てていました。(この音をなんとも思わないお隣さんヤバ…)

やはり安価をウリにしている物件にはこのような欠陥があります。上記に挙げたのはあくまでほんの一部です。

 

⑤事故物件

まず事故物件について説明させていただくと、主に自殺や他殺、不慮の事故などにより特殊清掃が必要な物件(部屋)のことを指します。病気や寿命などでなくなった場合はあまり特殊清掃は必要とはせず事故物件とは言われません。

僕は引っ越してから1ヵ月ほどして知ったのですが僕の住んでいたアパートはかつて癌(がん)でなくなった社員がいたそうです。どうやら寝ている途中に亡くなったらしく、僕の社宅はベットが備え付けのため「もしかしたら自分のいま寝ているベットで息を引き取ったのかもしれない…」と思ったときは本当に怖くなったのを覚えています。(実際は別の部屋でしたが)

ちなみに社宅の大家さんに何度聞いても「私は知らないんよ!私はなにも知らない!」と何度も知らを切られました。(いや大家さんが知らないわけないやろ…)

ちなみに今はアプリで事故物件を調べられますが僕のいた社宅は事故物件としては該当していませんでした。

引っ越しの際、万一事故物件の際は不動産屋に説明の義務があります。ですが社宅に引っ越す場合、事前の内見がないことがほとんどです。入居者へは重要事項説明(不動産契約時の事前の説明、家賃や設備、その他ルール等)がないことも多いです。現に僕はそうでした。

一般的な引っ越しの際も当然ですが、社宅へ引っ越す場合などは特に事故物件に注意する必要があります。余談ですが、僕の知り合いでタ〇シー運転手になった人によると、社宅はあったそうですがあまりに自殺者がいたため取り壊しになったそうです…(震え)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。皆さんも似たような経験はありますか?

新卒で入社し社宅にも引っ越した僕でしたが、結果を言うと恥ずかしながら3ヵ月で退去、退職してしまいました。これは住んでいた社宅も大きく関係してると断言できます。

もちろん悪いことばかりではなく横浜や鶴見が悪いとはもちろん言いません、いいところももちろんあります(市の指定のゴミ袋がないとか)

ただ人には合う、合わないというのが必ずあります。

住めば都といいますがこの言葉は全ての人、すべての地に該当するわけではありません。逆にこの言葉を信じてさらに不幸になる人もいます。(簡単にいうことではありませんが僕はこの3ヵ月間で何度も死にたいと思ったし、この3ヵ月間を何年にも感じました。そのくらい本当に苦しかったです)

 

僕はいま不動産屋で多くのお客様の契約に携わっています。

社宅での失敗を生かし今ではとてもいいところに住むことができています。

今度は内見の際、図面を見る際に気を付けるべきポイントなども皆さんにお伝えできればなと思います。

 

皆さんの新居、新生活がより良いものになりますように