【実話】マジで部員一人の部活からのプチ快挙
今週のお題「わたし○○部でした」
皆さんこんにちは!
山本晋作です
高校時代、僕の通っていた農業高校では部活に入るのが絶対でした。
(実際は新任の先生による勘違いのウソ)
部活に後ろ向きだった僕は週に1度しか活動がないことから『科学部』に入りました。
ですが当時科学部は部員は僕1人のみ、顧問の先生は活動に全くやる気無し、
ガチの廃部寸前でした。
そんな廃部寸前の部活で起きたちょっとした快挙のお話です。
入部した一年の年、活動は一度もなくその年は終わり、
僕は2年生になり年の初めに入部希望生徒が集まる会が開かれました。
そこに来たのは一人の入部希望の1年生のみ。
でも僕はうれしかった、僕一人の部活にやっと2人目が入った!
僕は親しみも込めてその子を「メガネ」と呼んでいました。
しかし顧問の先生のやる気は相変わらず全く無し。
2年になり部員が増えても、活動はまた一度もありませんでした。(先生…)
転機となったのは3年の頃です。
顧問の先生が変わり新しく顧問となったのが進学校から来たまじめな先生!
新入生もまた1人入り部員は計3人に!
僕は部長になりました。
さらに先生が優しいこともあり僕の友達も遊びで活動に参加させ、
部員モドキも数人集まりやっと部活としてまともに活動できることに!
僕の親友も部活に引っ張り副部長をやってもらいました。
週一の活動ですが後輩くんも参加してくれて、毎週楽しく活動ができました!
断熱板を使ってパンケーキをつくったり、
スライム作ったり、ポップコーン作ったり
夏休みも近くの川に水質調査に行ったり、苔(こけ)を回収し顕微鏡で観察したり、
やってることはまるで小学生でも出来そうなことだけど、本当に楽しかった。
そんな折、11月になり学校の文化祭の季節になりました。
農業高校の文化祭では文化部ではガーデニング部や野菜研究部には注目が集まりました。
対する僕の科学部はあることを知らない生徒も多いくらいのミジンコほどの知名度(いやミジンコに失礼なほどの知名度)
ですが今年は先生も部員もやる気は充分!
文化祭は気合を入れて参加することに!
元素記号の表を模造紙に作り一つひとつ折り紙で元素の模型を作り、
プラナリアを展示し顕微鏡で観察できるように、
浮力を使ったペットボトルのおもちゃの展示など様々な展示をしました。
そして出し物の目玉が液体窒素を使った公開の実験です。
液体窒素をやかんにいれてマイナス196度だけど沸騰してることを説明し、
風船を液体窒素に入れたり、液体窒素を実際に触ったりして見せました。
(※手が濡れてると凍傷の危険があります、
危険なので部員だけが触れるつもりでしたが強気なJKがどうしてもと強引に手で触れてきました… まったく…)
看板持って声出して回った効果もあり、液体窒素の公開実験には想像以上の観客が集まり大盛況に終わりました。
忙しかった文化祭が終わり、僕はすぐに就職試験の対策に忙しくなりました。
文化祭の3日後にはすぐ就職試験があり一気に緊張モードに、
試験当日、筆記と面接の試験を終え悶々としながら帰っていると副部長をしていた友達から一本の連絡、
「晋作やったな!
科学部は文化部部門最優秀賞だったぞ!!」
本当にうれしかったのを覚えています。
かつては部員一人のマジで廃部寸前の部活がギリギリで存続し文化祭で最優秀賞、
所詮は一高校の文化祭の最優秀賞だけど部長として本当に嬉しかった。
賞状の受け取りは副部長の親友に受け取ってもらいました。
親友くんは人生で賞状を受け取った経験がないらしく、それを学生最後に経験させてあげられたのもすごく嬉しかった。
賞の打ち上げに、残っていた液体窒素を全部使いアイスを作りみんなで食べました。
どんなアイスより美味しかったのを今でも覚えています。
新しく来た先生と、僕に付き合ってくれたみんなのおかげです。
大した自慢ではないけど、僕の人生の数少ない輝けたお話しです。